一一九.(遊星爆弾と)超大型ミサイル

 遊星爆弾は質量エネルギー兵器であっても、ヤマトを破壊するに十分だったはずです。ヤマトでも波動砲以外では容易に破壊できないでしょうし。

 にもかかわらずシュルツは、ヤマト破壊の為に超大型ミサイルを発射します。なぜ遊星爆弾ではなかったのでしょう?


 おそらく、遊星爆弾は地球に落下するための軌道変更をして以後は、軌道の操作を行わないのでしょう。だからヤマト建造地点のようなピンポイントの攻撃には使えなかった。

 いやまあ明確に超大型ミサイルが精密誘導を行っているシーンは無かったと思いますが、冥王星に迫った時にはそのヤマトに向けて複数発射しているのだから、相応に誘導能力があるのは確かでしょう。


 ところで、地球に落下した最初のミサイルが主砲の斉射によってようやく破壊できた感があるのに対し、冥王星ではパルスレーザーで破壊されています。これは、案外このミサイルが脆く、主砲がオーバーキルだったことを示すのかも知れません。(もちろん、強大な敵も次に出てくるときは弱くなっているという作劇上のあるなるなんでしょうけどねw)


 ちょっと不思議なのは、この超大型ミサイルの弾頭は何爆弾なのかという事です。

(注:ここからは、そもそも作り手が考えてはいなかったであろう話についてのやくたいもない妄想です。ま、今までも大半そうなんですけどね!)

 普通に考えれば核兵器ですが、核爆弾がビームの直撃を受けて爆発するでしょうか。

 核分裂爆弾なら爆縮用の爆薬には引火するでしょうが、核連鎖反応を起こすような均一な点火にはならないでしょう。

 核融合爆弾だとして、あれほど巨大な核融合物質を均一に核融合させるのも難しいでしょうし、こちらも主砲の直撃で誘爆するとは考えにくい。

 実は全部重金属で出来た質量エネルギー兵器かとも考えましたが、宇宙空間でヤマトを狙うのに直撃以外ノーダメージなミサイルは使わないですよね。

 ブラックホール爆弾や反物質爆弾のようなSF爆弾ならそういう名前にするでしょうし、案外あの巨体一杯に高性能爆薬が詰め込まれていたのかも知れません(デュオデック爆薬とかねw)。

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