異世界で魔法使いとなった俺はネットでお買い物して世界を救う

馬宿

転生から開拓へ

第1話 電車の中で死ぬって悲しいよね

30歳働き盛り、独身、そろそろ身を固めたいものだが 相手もいない。




今年も仕事のクリスマス、正月だって仕事だろうな・・・管理職というものは絶えず仕事が尽きない。


部下のミスの尻ぬぐい、上司からの無理難題、そんな毎日だ。


そんでもって独身だとその仕事はさらに増える。 


朝から晩まで仕事・仕事、休日も仕事で呼ばれる、管理職が一番体を壊すというのは


こういうことだろう。




いい大学出てもこれだ。上司はこれを乗り越えれば昇進するぞ、と言われて課長にまでなったが・・


俺も我儘に生きてみたいものだ。


学生の時はサバイバルゲームして、キャンプして、爺ちゃんの畑の手伝いをして、勉強して・・・


彼女がいなかったことを除けば充実してたな。




でも童貞じゃないぞ! まあプロ相手だけどね・・・・




そして田舎暮らしでもない。いや田舎なのだが、新宿まで電車で2時間の神奈川県民だ。


そう! よく人身事故で止まるあの路線の終点の手前の住民だ。


 大学も通学に2時間かけていたし、通勤も2時間変わらないな・・・・




じいちゃんが死んで広大な畑を残されたが、爺ちゃんの身寄りは俺だけだった。


畑も処分して今はサラリーマン。




買い物に行く時間もないから、もっぱらネットで買い物が俺のルーチンライフ。


今は何でも買えるからね、凄い時代だぜ。




でも、なんもない田舎で何もしない生活もしてみたいもんだ。




そんなことを考えながら今日も終電帰り、酔っ払いや俺みたいな社畜ばかりの車内だ。


このところ、睡眠時間が3時間の生活を2カ月は続けている・・・・そろそろ休まないと死んじまうよほんとに。


しかしこの電車静かだな。何も聞こえない。よほど疲れているのか目が開けられないな・・・




なんか気こえる。


「大丈夫ですか! ちょっと~、死んでる! この人死んでるよ・・・」


「だれか~! 車掌呼んできて・・・緊急停止ボタンを押して! だれか救急車よんで」




なんかすごいことになっているな……誰だよ電車の中で死ぬのって。悲しい人生だな。


しかし本当に起きられない、よほど疲れてるんだな俺・・・・・・・・・・


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