モノローグ

第1話 モノローグ

　私は１人のクリエーター。今日も１人、次回作に向けてのモノローグをする。

　一　

Ａ「あの…次回の新作の会議しよっか。」

Ｂ、Ｃ「オッケー！また１人会議、モノローグ会議だね！」

Ａ「それで…主人公の設定どうする？」

Ｂ「やっぱり主人公は最強がいいな！」

Ｃ「最強ねえ…？でもそれってリアリティなくない？」

Ａ「そうだね…今回は普通の人間の主人公の方がいいかな。」

Ｂ「分かった。で、主人公は男性、女性？」

Ａ「そうだね今回は…、男女各１人ずつでどう？」

Ｂ、Ｃ「了解！」

　二

Ａ「それで…、世界設定はどうする？」

Ｃ「やっぱり魔法世界、とか？」

Ａ「いや近未来のハイテク世界はどう？」

Ｂ「…いや今回は、文明が始まる直前の原始的な世界がいいかな？

　主人公たちの成長もそれで描けるし…。」

Ａ、Ｃ「分かった！」

　三

Ｂ「じゃあ主人公の特殊能力なんかはどうする？」

Ａ「ここはあえて、『原始世界で空飛ぶ能力』…とかはどう？」

Ｂ「うーんそれは行き過ぎかな…？」

Ｃ「そうだね。今回は普通の人間の能力の設定でいこうか。」

Ａ、Ｂ「了解！」

　四

Ａ「話まとめるね。今回の新作は、主人公が男女各１人、原始的な世界設定で、特殊能力はなし、でいいかな？」

Ｂ、Ｃ「了解！」

Ａ「それで、次回作のタイトルは…どうする？」

Ｂ、Ｃ「そうだな…。」

Ａ「僕から提案があるんだけど…。

　今回は【聖書】なんかはどう？」

Ｂ、Ｃ「おっ、いいねえ！（Ａ）【イエス】君！」

Ａ「良かった！（Ｂ）【神】君、（Ｃ）【聖霊】君も賛成だね！」

　※　※　※　※

　そして、私は【この世界】を作った。

　そう、私は三位一体、【Ｔｈｅ　Ｃｒｅａｔｏｒ（ザ・クリエーター）】、【創造主】なのだから。　（終）