[ネタ]終わりよければ全てよし

 な展開って少なからずあると思いますけれど、そういった感じに至るには、それはそれで下準備が必要なんですよね。

 まぁ、基本的には、緻密に作っていった結果、細かい設定が無為になってしまったパターンなんでしょうけれども、そこまでやらないと「やりきったぜ」とはならないんですよね。


 最後まで走りきった! ありがとう! 細かいことは気にしないで! これで冒険は終わりだから!


 これが短編とかだと、完結までの道のりが短いため、読者の記憶に色々と残ってしまって鼻につくのでしょう。だから終わりよければすべてはよしとはならんやろ、となってしまうと。

 もちろん、それは考察の余地のために、あえて書かない、という選択をしている可能性も捨てきれませんが、短編は短編。情報が大量になっていく長編小説よりもスペースの限られる空間で、さてどうやって読者を騙しましょう? ミステリーでもないのに終わりよければ状態にしたいのなら、それこそ、ほんとに些細なことに限らせないと投げやりにはできませんね。


 長編小説ならば一冊というスペースのあちこちにフラグ回収という作業を挟めば、まぁなんとかなる可能性は少なからず。それでも美しく全てを終わらせるというのは非常に困難なものです。ある程度の納得を与えられるのなら、全てよしで締め括ってもいいのでしょう。

 最後の最後に、これまでの総括、復興しなきゃとか、課題は山積みだ、とかでよく終わりを迎えるじゃないですか。そういうやつです。


 とはいっても、投げやりに終わるのは、ないほうがいいので作品の設計はしっかりとしましょう。それはいつでも変わらないことです。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る