[日記]風を過ごし厄を招き入れる
勢力の強い台風が、やってくる。
そう聞いて身構えるのは二回目である。一回目は二年前の、関東にいきなりやってきた台風十号である。
あのときもちょうど、土日に縦断する、ということでその前日、仕事の帰りに最低限のものを調達した。保存食と、水くらいだったか。
結局は、激しい雨風に終わり、浸水といった被害もなく週末を過ごしたのだが。
話は今に戻り、さてどんな被害が予想されるのか。ここは標高が低く、豪雨による浸水被害が発生することが一番ありえる。
ひとまずは雨と外の様子を警戒しながら、過ごしてみようと決めた結果、これといった被害もなく一日は終わる。
そうそう起こることでもない。だが起こったが最後、命はない。それが災害である。
台風の話はそれで終わりなのだが、問題はその翌日だ。
熱だ。
どうしてこうなったのか、どこかで何かしてしまっただろうか。発熱してしまった。
もちろん滝行なんてしてないし、ましてや修行なんてこともしていない。にも関わらず、突然、起床すれば頭が痛い。
まさしく台風を追いかけていた厄に襲われたようである。
幸いにも、翌日、すなわち今日、目が覚めたら引いていたのだが、なんだったのだろうか? 寝ても覚めても引かぬ熱が、翌日にはすっと引いていたのだから。
やはり、何か憑いていたのだろうか?
その隣人は別のところで厄介になっているのだろうか?
そんな絵空事は、くすりと一蹴してしまうくらいが、ちょうどいい。
◆◆◆◆
ということで、昨日は熱に倒れていました。
いや、ほんとなんだよ。一日限定発熱ってか?
多分、憑いていたとしたら過労死した幽霊ですね。何度も寝ていたのですが、そのときに同じものが夢、というか目蓋の裏に浮かぶんですもの。
視界を四分割して、それぞれをなんらかの形で処理する感じの。
ずっとそんな光景を見ていたんですよ。なんだよこれ。ディスプレイを延々に見てて気狂いした幽霊としか思えないでしょうこれは!
ということで、同じような、一日限定の発熱に襲われた人の情報提供、お待ちしております。
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