　へ、梅雨明けですって？　え、7月にもなってないのに？　セミも静かで、蚊も動けなくなる気温になってるって？　へ？

　ここ数年、どうにも気候が不安定ですね。去年は梅雨が遅く、今年は明けるのが早いとか……。

　さて、今回はキャンペーン、ということですが、みなさん、ポスターを描いたことありませんか？

　夏休みの宿題と称して、A3くらいの画用紙が配布されて、いくつかあるテーマから一つ選ぶっていうやつです。

　自由研究とどちらがいいのか、という内容はさておき、こういうものって、訴える内容がネガティブかポジティブかで、かなり内容が変わるんですよね。でもこういうのって、基本的にポジティブじゃないと成績を悪くされたりするんですよねぇ。

　それで、結局は「自然を守ろう」とか、「あなたの一票が」とかっていうテンプレートになってしまう。しかしそれは学生の頃の話。

　仮にですよ、成り行きはともかく、あなたが一枚、ポスターを描くことになりました。あなたはどんなものを描きますか？　お金は発生しません。

　おそらく、ネガティブな内容で訴える人が多くなるのではないでしょうか？　評価というしがらみから解き放たれ、当時よりも様々な知見を得ているあなたが下書きして、文字を、色を乗せた結果は、ずんと闇を思わせる黒を使うのではないでしょうか？

　心理テストとかそういうものではないので、青を使うぜとかはどうでもいいのですが、なんか不思議ですよね。

　幼い頃はこうするべきだから、それを促すポスターを、キャンペーンを広めているのに、今だとこうあるべきではないと、ネガティブを広めることを訴えてしまう。

　人間の闇ですねぇ。同じものを、同じ人が同じテーマで描いても、きっとこうなってしまう。まるで別人です。

　でも実際のところ、ポスターってあまり意味というか、価値というかは全然ないんですよね。

　入賞とかの決定権を持っているからといって、そんな公的な資格は存在しませんし、例え技術的に衝撃的に優れている作品であっても学生らしさという観点から弾かれたりするし。ただの一般の人が眺めて印象のいいものを選んでいるだけですから。

　成人ポスター倶楽部、なんてものを作ったらどうなるんでしょうか？　そういったキャンペーンポスターに投稿するクラブでは、技術ばかりが重視されるのでしょうか？

　そうですね、試しに、描いてみませんか？

　先生なんていないのですし。

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