[短編(市場)]会わぬ者は、運悪く

「なんでこうなったの?」

 ラクリが尋ねると、

「知らない。タイミングが悪かっただけだと思うよ」

 隣でリエードが答え、

「ごめんね、二人とも。謝ってもどうしようもないけど」

 にこにこと笑っているのはアリアである。

 三人は泉のほとりにて、軽食の乗った一つのテーブルを囲んでおり、思い思いのペースで口にしている。だが彼らの意識はそれではなく、少し遠くで睨み合っている一対に向いている。

 片や、弓を背負う、体格のいい紅竜。牙を軽く見せつけている。

 片や、太い尾をズルズルと動かしながら大地を駆ける青竜。射抜くどころか、射殺すような眼差しは、一切引く気配はない。

 そう、これは偶然である。

 ラクリは故郷から親友のアリアと付属品のジーダが故郷から遊びに来るということで、それを迎えた。リエードは父、エルディが近くを通るということでそれを迎えた。

 ならば泉で落ち合う形になり、漢どうしは威嚇を始めてしまったのである。

「あー、そうだ。アリアは、何か願い事というか、そんなのある?」

 え、と首をかしげる彼女に、祭が近いうちに開催されることを教える。それは世界樹が、たった一つだけつける果実を求めて軽い競技を行うものであることも。

「願い事、かぁ。絶版の本が欲しいとか? そんなのでいいなら、あるよ?」

 小さい願いねぇ、と目を細めたラクリは、自分は魔法を扱える知恵が欲しい、と。

「二人とも、小さい願いだねぇ。白い境界の向こう側を知りたい、とかどう?」

 クスクスと一蹴するリエードに、危険じゃない、と二人は。

「でも、どうやっても開拓できないことなんだよ? 面白そうじゃん」

 ぶんぶんと尻尾を揺らす青年に、優勝できたらね、と釘を刺すラクリ。

「癪だけど、あいつらも巻き込めば人数はあと二人か……三人も集まるのは大きいけど、アリアは戦える?」

 戦えないよ、とにこにことしている。するとラクリは頭を抱え始める。

 そして、赤の青年と青の父は、まだお互いを威嚇しあっていた。


◆◆◆◆


 七人は多すぎましたねぇ。どうしてこの人数で進めようとしたのかというと、二人一組プラス一、で七人です。

 多すぎですね。市場って、単純にネームドキャラを集めても、主人公格は9人、しかしポジションの都合で王様はラスボスになるので6人。その他を集めると、上記三人、hEXstePLORERも含めて騎士は三人、トレム、ベニリア、ベルデ、ヴィーク、ビルドル、側近三人、ギルの師匠二人。

 小説のラスボスで耳かけの兎、レヴトたち二人、王様と相対した三人、虎の青年、ヴィークの配下の三人。

 ここらで因果を含めてチームを組むと、五人で5チームくらいになりますね。ああ、砂漠と渓谷からメンバを出したっていいですけどね。

 ……これだけイラスト用意すると、また技術がメキメキと変態しそうですね。

 さて、作るかは未定ですけどね。妄想は大事。

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