[ネタ]第1113話 計算で遊ぶ

 遊びの元というものは、そこらに転がっているものである。

 物理的な要素というのはその典型で、重力、速度で構成されているものは多い。例えばものを投げる・蹴るといったものから行われる遊びには心当たりがあるだろう。あるいは、重力に負けぬよう、崩れぬように造形する、もまたひとつだ。


 一方で知育とされるような遊びは、基本的にルールベースのものとなる。

 この駒はこうしか動けない。それはこういうことができる。など、一見、雁字搦めに見える内容だが、いざやってみるとそういうものだと遊べるのも多かったりする。


 で、私が考えるゲームルールは基本的に後者なわけだが、そこには計算を絡めることが少なからずある。この計算というのは物理演算ではない。

 例えば、投稿してからもう一ヶ月半になるゲーム。あれは移動に制限をかけ、その中で簡単な計算をする、ということがテーマだ。

 で、先日投稿した、七人1チームとかいうキチガイ規模になりうるゲームでは、ストラテジーに分類されるものを想定している。つまり、操作の結果を計算しなければならない。

 物理的な遊びなら、それに関わる個別の要素を用意して、どう干渉し、干渉されるかを考えてみると遊びたりえるのだが、ルールが絡むと、さてこれが難しい。


 シミュレーションをすることで、さて面白くなるだろうか? 数字の予想結果を見て、行動を確定させ、結果を知る、を繰り返すだけの遊びだ。もちろんそこに演出やらを織り込むのだが、遊びとして成立しうるのか?

 私自身が面白いと思っているか、と言えば、どちらとも。こうしたら面白くなるかなぁ、という思考のもと、要素を捻り出しているためにどちらともならないのである。もちろん、実物がないから、というのもあるのだが。


 いずれにせよ、試してみるならば形作る他ないのだろう。計算は、ルールに沿った動きは自動計算機のゲームマスターに任せて、出力されたギャンブルの結果に一喜一憂を求めるのも、またゲームだ。

 そう、それを作るのも、また遊びでもあるのだから、今日も遊びに興じようではないか。

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