[ネタ]人狼サバイバル

 夜中に繰り広げられる、生存を駆けた駆け引き! その名も人狼サバイバル!!

 基本的なルールは人狼ゲームと同じだ。だがいくつかことなる点がある。

 一つ目は、1ゲーム中一度だけ、各プレイヤの誰かが人から異形となり、誰かを襲うことができる。なお、この異形というのは人狼のことではない。

 異形化した後、襲ったプレイヤーが人狼であるとき、奇襲は失敗する。もちろん人狼は他のプレイヤを襲うが、これが異形化したプレイヤの場合、失敗する。

 二つ目は戦闘フェーズ。

 異形化した者どうしが出会うと戦闘が始まる。お互いに行動を選択し、ダイスロールで成否を決める。成功すると相手を負傷させることができるぞ。

 なお、死亡させることはできないことに注意だ。

 三つ目は外傷。

 戦闘フェーズの負傷はそう簡単には治らないもの。なので人狼探しのときに、昨日はなかった外傷があれば怪しいよね? でもそれは人狼から負ったものかもしれないし、人狼のときに負ったものなのかもしれない。

 さぁ、あとは人狼を探し出すだけだ。グッドラック!


「ていうのはどうかな?」

 ベラベラと口早に唱えられたルールに、まぁ一度やってみようか、と部長が。

「その異形っていうのは、どうやって決めるんだい?」

 もちろんカードです、と手作りであろう十枚程度の紙を、提案者は適当に配布する。同時に、役職のカードから人狼を抜く。

「ちなみに、役職でできることはそのまんまだよ。じゃ、始めよう」

 これが新テーブルゲーム、人狼サバイバルの始まりである……。


◆◆◆◆


 現行のルールを改編するなんてこと、よくありますよね。

 なんだかんだで完成されたルールにエッセンスを加え、さてどうなるか。ルールブレイカーや、極端に一人が有利にならないか? そういったことを考慮しない、思い付きの平等のルールです。

 こういうものはサークルルールならば盛り上がるかもしれませんが、ローカルくらいの規模になると、一気に面白さに欠けたりするんですよね。でもじわりじわりと広がると、UNOや大富豪などのような知られざるルールとして知られるようになるんですよね。


 ちなみに人狼サバイバルのやつは、村人が人間やめさせたいなーと思って適当に作りましたので、実際に面白いかどうかは、また別のお話です。

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