[短編(七日)]君に捧ぐ

 好きな人に、お菓子をあげる日?

 そんなものがあるのかぃ。

 へぇ、主流はちょこれーととかいうやつなんだね。

 あたしが? 好きなやつはいないよ。

 死者に贈ってどうすんのさ。

 意地の悪い親父さんだよ。

 あんたがあの、あたしを殺そうとしてたやつの子孫だなんて、到底信じられないね。

 冗談も通じない、くそ真面目にもほどがあるようなやつだったよ。

 顔は、そっくりだけどね。性格は間反対さ。

 でも、供えるくらいなら、いいかもしれないね。

 ちょこれーととかいうもの、ちょうだいよ。

 彼菜に、あげてくるから。


◆◆◆◆


 もう二日は経過しましたが、バレンタインネタでした。

 両思いの片割れが、長命で、ずっと相手のことを想ってるっていいですよね。この二人の場合は、万芽は彼菜の転生を待っているような状態なんですけれど。

 多分、日向が産まれる前の話で、ぼんやりと過ごしているのかなぁ、とか。


 めっちゃ短いけど、作業を開始しましょうか!

 今日はお休みなのですよー。

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