[創作論]全力で殴れ。遠慮はいらん。
ただし、物理ではなく、文字で、だ。いや、文字を3Dプリンタで出力しろってわけじゃない。物理じゃないって言ってるだろ!?
さて、皆さんは全力で殴れてハッスルしていらっしゃるでしょうか。
要は書きたいものを遠慮なしにぶっ込めてるかって話ですね。文字にはスペースという限界がないのですから、白紙のリングに墨をぶちまけても、なんの問題もないのです。しかも修正は効くし、なんなら容量も小さい……なんて素晴らしいものなのでしょうか。
さて、私が本気の本気で書いたのは「この連休は実家近くに泊まりに行こう」なのですが、なんだかんだでいちばんパンチ力があるようです。構成とか表現とか、カクコンを意識して、整えて書いたものですが、出すならば丁寧にやろうとやった結果、読者を無事玉砕していっているようです。
自主企画にちまちまと参加していましたが、Pv86に対して★21ってなんですか。しかもつけてくださった方はいずれも★3、半端な★はありませんでした。
そう考えると、私の全力(文)というのは、きっちりとした短編を書いていく方が向いているのかなぁ、とか思うのですが、さてどうなのでしょう。
長編は中弛みしやすいのは自明のことです。もちろん熱が冷めやすいのも。しかし短編は構成をしっかりと作り込まないと文字数がオーバーするし、読者の体力もローコストで済むので、何かが鼻につく可能性も高いと。
加えて、短編は考えがちな壮大なストーリーを書くのには向いていません。最近の傾向であるテンポのよさをもってしても、一万で片付けられるものは存在し得ないことでしょう。
たった一万で何を残せるのか? それが問題になります。
それでも自身の全力を出せれば、それでいいのではないかと私は考えます。どんなものであれ、胸を張って全力で書き付けたのだと世に送り出しましょう。いずれ、後に書くものの力になりうるのですから。
短編は、と書きましたが、もちろん中長編も、私は全力で書いてはいます。さてあなたはいかがでしょうか? 誰かの全力に感銘を受けて、その誰かを目指していたりはするでしょうか?
簡単に承認欲求を満たせる空間ーー作品の溢れるこの場所がそんなものであってほしくないと、常々思うところです。
文章のバトルフィールドであってほしい。チャンプをとるには、全力を出さないといけない。そうあってほしいなぁ。
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