[日記]あれはなんていうのだろう

 玩具。

 あらゆる娯楽は、そう一括りにできる。だが思い出してみてほしい、幼いときの玩具といえば、なんだったのかを。

 私の世代だとちょうどデジタルゲームが広まり始めと学生時代が被るので、据え置き型か携帯型のゲームが思い浮かぶことだろうと思われる。

 しかしよくよく考えてみてほしい。レストランのキッズメニュー、はたまた点滴の針を刺すときにも、ちょっとした玩具をもらったりしなかったろうか?


 というのも、ふと思い出したのだ。ウォーターゲームのことを。なんのことかと思われるだろうが、表現するとしたら、以下のような玩具だ。

 水の入った密閉容器にリングが入っていて、つけられたボタンを押して水流を作り出し、リングを所定の場所にはめる玩具。

(ちなみにこの名前、「玩具 水が入っててリングをはめるやつ」と検索して画像を見れば見つかる)

 なぜこれを思うに至ったのかといえば、ゲームの物理演算で再現できるよなぁ、と思ったのである。モデリングするにしても非常にシンプルだ。水槽とボタンを用意すればよい。

 また、リングの落下などは物理演算だけでよいのだから、流体のあれこれを考えるときはいい練習になるのでは、などと。


 最近はよく、次のゲームのルールやら要素をよく考えるのだが、シンプル・イズ・ベスト、大昔にやった遊びを再現してみる、というのも大層面白いのではないか、と思ったわけだ。

 他にそんな、物理を使ったシンプルな玩具といえば何があるだろうか。

 輪投げとかはシンプルなわりに投げ方などが関わるために、電子上でやるには不適だろう。ジェンガはありかもしれないが、すべてのブロックの物理演算が手間になりそうだ。摩擦をそれぞれ変えてみるといいかもしれない。だがつつくなど、微妙な操作は難しいことだろう。

 こうして考えてみると、ウォーターゲームはともかく、アナログだからこそ簡単にできているゲームというものも多いのだと感じる。

 オリジナルルールをつくるのもいいが、誰かの考え付いたアナログなゲームも、どうしたらデジタルにできるか考えてみるのも、また面白そうだ。

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