[ネタ]これでいいの?
首にかかった長い紐。よくよく見れば頭と尻尾があって、時折、ぴくりと視線を動かしている。
「小さくなれんだな、おまえ」
ではそこを貸している少年は、ふと視線がかち合ってそんなことを口にする。当然だろう、と先割れの舌を揺らす蛇は、何もおらんな、と続けた。
「いや、おまえを連れてるといかにも怪しいし、広い通りをさけてんだよ。見られることもないだろうけどよ」
ただの私服の少年の首には、ずっしりと重そうな蛇がぐるぐると身体を巻いていて、すれ違えばぎょっと目を見開くこと請け合いだ。その鱗は、茶と黒の模様を描いている。
「目撃者なぞ、全部食うてやるのに。なぜそんなことを気にする?」
その蛇は、悪魔。
しかし少年が誤って召喚したとか、封印を解いてしまった、とかではなく、憑かれてしまったのだった。体高三メートルはある大蛇だったのだが、我もついていくと駄々をこねてペットサイズになってしまったのだった。
もちろんそれでも連れていくためのケースなんてあるわけなく、こうして首を絞めないよう繰り返し伝えながら、憑かれ歩くしかないのだった。
「もっと小さくなればいいのに」
貴様に捨て置かれては敵わん、と足取りがふらつく彼に、情けないな、と蛇はあくびをするのだった。
◆◆◆◆
でかいから小さくなる。んでついていく、なんてことはよくありますよね。質量どうなってんだろう? と考えるのはあまりにも野暮というものですね。
体格を合わせるメリットといえば、そのキャラたちのいちゃこらとかを表現しやすいことでしょうが、当の本人たちにはあるのでしょうか? 望んでやっているにしても、そこにある程度の妥当性が欲しくなります。
例えば契ったら同室にて暮らすのが常識と聞いた、とか、相手に恐怖を与えないように、とか。作者の都合だけでサイズを変えるのならそれくらいが欲しいですね。
市場で言うならテレアですが、自由に身体を変形できるから、立脚類を真似て動きやすい形態になっている、というだけですね(元人間という設定も、もしかしたら生きてるかもしれない)。
あと七日の万芽。こっちは彼菜たちと生活を合わせるため、ですね。
せめて作者の都合を塗りつぶせるような要素、思い付けていますか?
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