[創作論]夢世界ファンタジー

 昨日、いきなり夢世界ファンタジー、という単語が出てきたが、これは突発的に思い付いたものだ。

 いつしか夢小説、というものについて触れたと思うが、少し定義に食い違いがあったらしい。既存のキャラとオリジナルキャラの交流を描いたもの、と。

 では夢世界ファンタジー、というのはそういうものか、と言われればそうではない。簡単に言えば、その物語にいない者たちの欲望が色濃く滲み出ているもののことを、そう名付けようと考えた。

 早い話が、ハーレムもの、無双ものなどで、かつ短絡的な内容だったり、破綻しているもののことをそう呼んでみることにしたのだ。

 ラノベとまとめてしまうのは定義が広すぎるし時代と共に変遷する。無双やらハーレムやらは属性であって、先述のようなものをまとめられる定義はではない。強いていうなら、Web発小説、というのもあるが、該当しないものも少なからずあるのだから、当てはめてしまうのも失礼だろう。


 あくまでも、かなり狭義に留めるならば、新しく単語を作ればいい。それが夢世界ファンタジー、というわけだ。

 突発的に思い付いただけですけどね。


 さて、今もまだそういったものは人気を博しているのでしょうか。ドラゴンノベルスの今年のものの最優秀賞のページを覗きましたが、タイトル長ぇ! ほんまにこれが次世代と称されていいものなのか、とか思いながら夢世界の一端を眺めていました。

 むしろ、登場人物に同調してダメージを負い、血を滾らせ、熱くなるような人の方が圧倒的多数だったりするのでしょうか。

 同情を買う、というのも作品の作り方の一つですが、私は私であって、彼らではない。その覆らない前提で、心地よさに揺れていても何にもならないような気がしています。

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