[創作論]決めポーズって欲しくなるよねって
メインキャラクター、といえばなんだろうか?
大層な名前? 奇妙な得物? ありふれた存在? 一般人? それとも者、あらざる者?
そこらは人によってどこまで突き詰めるのか、なので置いておくとして、いずれにしても像というものがあるだろう。
身長体重服装雰囲気。
それらを一気に解決してくれるのが決めポーズ、というか、何かのシチュ中のキャラクター反応である。よくある、ラフとかにあるやつだ。
全身絵があって、空いているスペースに表情差分があって、装飾がこうなっていて、隠れているところはこうなっている、とかとか。
……欲しい。というよりは描きたい。いや、だが時間の問題もあるし、依頼してみるのが吉なのだろうが像が確定するまでつきあわせてしまうのも申し訳ないという気持ちが三割くらい。
最近よく考えているのは次回作のゲームのエピソードについてで、相も変わらず中抜けしている部分をどうするか、を思案する。
キャラクターが集まっていく経緯こそ、こうしなければならない、という制限があるためにイメージはしやすい。そして結末は真の黒幕を倒しておしまい。それだけなのだ。
だが彼らが行動を共にすることでどういったことをするのか? ここを作らねばならない。
そこでキャラのイメージ像が明確になれば、それをきっかけに思い付くことも増えるだろう。多分、憶測の域を出ないが。
例えば主人公枠であるシール君。文字に要素を起こすならば、狐の獣人で、記憶喪失のボクっ娘。銃と剣、封じる魔法を使って戦闘を行う。
しかしラフなりでこれを現すと、もっと情報を付与できる。できないのは記憶喪失のボクっ娘、という部分で、服装とか、ポーズで性格まで表すことができるのだから、それはもう最高の制作の素材だ。
まぁ、ゲームというものを作ろうとしているのだから、これくらいは当然なのかもしれない。むしろイラストという、小説とは、真逆の性質をもつものだ。
もちろん、読者に委ねることができるのが小説の強みでもあるのだから、一概に劣っているというわけではない。
それぞれの強みをうまく扱えたらなぁ、と思いつつ。
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