[ネタ]職業病

 職業病、というものを聞いたことがあるだろうか?

 仕事の癖をプライベートに持ち込んでしまうことがそれに該当するが、精神的な習慣の問題であって、病気ではない。

 だがあるところにこんな世界があるとしたら、そこの職業病はどうなるだろう?

 職業に就くと、現実離れした能力を操れる世界。そこではきっとこんなことがあるだろう。


 爆発魔法を得意とする人は、爆発の音から被害を予想できる、とか。

 水魔法を操る人は、自分の出した水しか飲めないと、無駄うちしてマイボトルに貯めておくとか。もしかすると、これ以上使ったら明日の分を用意できなくなる、と使用を拒否するかもしれない。

 剣士は帯剣しておかないと落ち着かない、なんてことは、まぁあるだろう。しかし急いで買い物に行って帰ってこないといけない、となると「これが一番早い」と言いながら同じ能力(スキル)を使って挙動不審な不審者になるなんてこともあるかもしれない。

 はたまた、司書なんてどうだろう? そこらにある文字を速読でもしてそうだが、看板などの情報を処理してしまって出掛けるのだけでも疲弊する、なんてこともあるかもしれない。

 あるいはテイマーなんてものがあるなら、あらゆるペットを手懐けて愛情を注いでしまうなんてことも、普通に考えられるだろう。


 こういったものはギャグ的なもののエピソードのテーマに据えることはできるが、あっと驚く、しかし納得できるようなものにできるのか? そこが面白いかどうかの分かれ道なのだろう。

 こう、やることなすことの反復横飛びにならないようにするならば、もっとその職や人間性について、固めておくべきなのだろうか。


◆◆◆◆


 でも職とかスキルとかあるとこだと、諺とかの方が色々と広げられそうだなぁ、とか思ったりなかったり。

 職業病だと、その職がどういうものなのかについて、じっくりと固めておかないとぶれぶれになってしまうので、病らしく書かないと…。

 にしても、面白いですよね。それで生活をしているのに、生活に持ち込んでしまうと職業病、だなんて。まさしく公私を分ける、という考え方がありますよね。同一人物なのに。

 多分、そうでもしないと昔からやってられなかったりしたんだろうなぁ。そんなことを妄想しながら、晴れ渡る空でも眺めましょうか。

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