[創作論]美醜の法則
人々は神を必要とした。
しかし彼らは、身内を、人を神に据えることをよしとしなかった。
異邦の者がどれだけ異様な魔法を使えようと、人の形をしているために、神とはしなかった。その姿では、勢力争いに舐められる、という考えからだった。
結果として、神の座に座ることになったのは、この世のものとは思えない姿を持つものだった。
一例として挙げると、およそ人の顔をしていない者。異形と持て囃された者。絶世、と称される者。それらを崇め、奉り、彼らは我らの神とした。
やがて神の意のままに戦が生まれる。どちらが優れているのかを証明する、と高らかに宣言しながら。
時は経過し、次第に神は姿を消し、数人を残して争いはなくなった。いずれも異形と評された者たちであった。
人同士の争いはなくなり、次第に奮闘した世代も死んでいく。神も所詮は人、彼らもまた亡くなっていく。
さて、では後世に残された子孫たちは、美しいとされたものなのか、それとも醜いとされたものなのか。どちらであろうか?
◆◆◆◆
これといったオチはないです。
物語に出てくる登場人物って身分に貴賤はあれどいずれも整った顔立ちしてますよね。ファンタジーなんだからそれくらい、別に構わないといえば構わないのですが、では醜いと呼ばれる者たちが活躍する物語を考えてみたとき、どんなものが作れるでしょうか?
私がそれを考えると根っからの異形が不器用ながら生活を営もうとしたりする方向にしかいかないので思い付かないのですが、理想の外見属性を外してみると、何かのネタが思い付くやもしれません。
今日はこんなところで。おやすみなさい。
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