[短編(市場)]こすちゅーむいめーじ9

 樹海の小屋の外、二人の竜がじっとお互いを見つめていた。しかしよくよく見れば、視線はわずかにずれていて、お互いに取り出したものをじっと観察しているのだ。

 赤は、青の背中にかけられている服に。

 青は、赤の持ち上げているスカーフおよびその他に。

「ねぇ、どこで買ったのそれ?」

 先に口を出したのはラクリ。

 彼の用意した服は、やはりローブ。だがいつも彼女の着ているものとは異なり、黒と基調としており、胴回りの丈は少し短く、袖も同様。代わりにはおるようにしてつけられている弧を描く布地。

「ギルの知り合いに、オーダーメードってやつで」

 なんともいえない表情を浮かべる彼女へ、青もまた尋ねる。

「スカーフだけってどうなんだよ。なんとなーくお互いに見繕ってみようって提案したのは僕だけどさ」

 明度の低めな黄色の下地に茶色の模様。ちょっと派手めな迷彩柄は、彼の首に巻くにはちょうどよさそうだ。

「でもあんた、服着ないでしょ? それとも四脚の獣みたいに、背中に乗せてお腹で結ぶタイプのやつの方がよかった?」

 それはやだ、と即座に返答して、それじゃあとお互いに用意したものを手渡す。

「ていうか、どうやって結べばいいんだよ、ラクリ」

 受け取るなり腹這いになり、爪でスカーフを広げてみるリエード。前で結んで後ろに回したら、といういかにも興味なさそうな彼女に従い、どうにかそれを身につける。

 いつもと違う雰囲気をまとったお互いの姿を認めて、

「どっか行きましょうか?」

 といつもの通りに立ち上がり、歩き始めた。


◆◆◆


 衣装を替えたい。そんな思い付きがやってきました。

 いや、でもさー、描こうとなったらいつになるか分からないし、GWがあるとはいえどんくらいかかるか分からんし。


 ならば時間を決めてやれよ。というのが正直なところです。


 さて、今年も帰れそうにないので、GWは去年に引き続き、ゲームや魔王討伐を進める生活を中心にしていきましょうかねぇ。

 もちろん定期的に買い出しや出かけるのも欠かさずに。


 ところで、去年の今ごろ、まさしく市場の最終話を書いてたんですよねぇ。そんな二人が再会して一周年なんですから、お祝いしたいですよねぇ。

 そのためのペイントソフト。そのための右手。そのためのペンタブレット。

 魔王もリードしておかないといけないという制限もあるなかで、さぁ、どれくらいのものが作れるのか。楽しみですね。

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