[カクヨム]KAC2021-6th

 お題は「私と読者と仲間たち」。エッセイや現代ドラマが多くなると考えられましたが、私はファンタジーを選びました。

 このお題では、一文字「私」を執筆者、あるいは他の何かとするか。「読者」と「仲間」を同一のものとするか、友人とするか、他の群衆とするか……そういった構成をどうするかで書きやすさが変わってくることでしょう。


 今回、私が投稿したのは、平穏を取り戻した執筆者でもある勇者と、その仲間のファンタジーのお話でした。読者は本を買った国民であり、伝承としても読者が増えていくというものです。

 他にどんな案があったかとお伝えしますと、部活・サークル活動での読み合いの会でのあれこれ、市場の世界においてラクリさんが執筆者に会うとか、そんなものを考えていました。

 部活・サークルは、ネタが被りそうだしユニークさを出せないかなぁ、と没になり、市場は市場を知らないと読みづらいかなぁ、と没になりました。


 で、話の構成ですが、まずは読者ではない存在がいることを示しています。勇者とは全く関係のない暮らしをしていた彼らは、自らの生活のために、誰かの書いた物語なんてどうでもいいのだ、と振る舞います。

 ではなぜ商人がそんなものを持っていったのか、といえば国の中心で流行っているから、田舎でも売れるだろうと踏んだからです。紙の値段も安くなり、本も安くなる。加えて王様が流通させれば報酬を出すなどの政策をすれば、しないほうがいないことでしょう。

 では当の冒険をしていた勇者(私)とその仲間はどうしていたかといえば、印税でパーティをしていて、勇者がどんなふうに仲間たちを描写していたのか、という話になります。

 そんな嘘偽りなく書かれた冒険が書物として、物語として後世に残っていったはいいものの、彼らの欠点は、いつの間にか消えて私たち(読者)に届いているんだ、というものです。


 グリム童話によくある内容ですね。原典の内容は、探せば見つかるものの、絵本コーナーに行ってもきれいに装飾されたものしか見つからないという。

 見方を変えれば「私と仲間立ち。そして読者」なのですが、三項とも満たしてるしこれでええやろ! そもそも難しいやつ書いてるんやから堪忍したってや!


 さて、七回目は……「21回目」? 今度はえらく抽象的ですやん。「三分」とかに近しいものを感じますね。

 さ、月曜日。踏ん張っていきましょう。

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