[詩]いつしか✕✕✕たもの

ペラペラとおどる一枚が

平らな寝床に腹をあずける

ざらざらとした さらさらとした背中に

真っ白なそこに、とがった黒いものをすべらせる

すべる すべる

ゴールなんてない

すべる すべる

カリカリと ガリガリと コツコツと

そこが始まりで終着点であったならば

今もこのノートに、広がる世界を写してたろうか


一冊のノートが渡されて

これを埋めるはごちゃごちゃとした文字

単に 未来につながるからと

じんじんと痛くなる手首に

ノートも鉛筆もぶん投げる

バサと床に落ちて でもやらねば世界が終わるとて

編み出したるは 羅列ではなく紡ぐこと

こうあれ こうあれと 終わらぬ思考を書きなぐる

そこが始まりで終着点であったならば

今はこうして、書いてはない


やってみるかとエディタをひとつ

俗世から解き放たれた心地を覚え 時として半日

打ち込みから覚え あれもこれもと覚え

気づけば 干支も一週以上

そこで語ることはなしと 終着点であったならば

ここでこうして、書いてはない


◆◆◆◆


 少しやったけど、長続きしてないことって、思い返せばどれだけあるのでしょうね。

 私はスポーツや、イラスト類ですね。後者については過去の記憶を払拭できたので、やろうと思えばできるのですが、納得のいくものはなかなか描けないので。

 他には、知識を詰め込むタイプの勉強ですか。物覚えはいいのですが、情報や体験のない勉強は何も役に立たなさそうだと気づいて以降、ゲーム制作など、何事も体験を優先するべきだ、と今は考えています。


 仮に、これらを今、再開するとどうなるのでしょうか。当時とは違う価値観で、打ち込むことはできるのでしょうか。

 できる、はできるでしょうね。しかし、肥えてしまった目を、いかに自分の現在地に向けることができるのか。そこが重要です。

 例えば、突発的にゲームを作りたいと一念発起したとしましょう。では、そのために必要な素材も、案もなしに作れるでしょうか?

 一念発起したそのときに、今、何が足りなくて作れないのか、というところから考え始めないと、一向に始めることなんてできません。

 一目惚れした絵のように描けるようになりたいなら、今、自分がどんな絵を描くのか。理想ばかりで手を動かさねば、ただの妄想に過ぎません。

 あなたの目指すものと、現在地。少し立ち止まってみてはいかがでしょうか?

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