[日記]例えば私がツクル者として

 作ったもので、提供したもので生活ができたらなぁ。そう考える方は少なくないことだろう。

 いわゆる、プロフェッショナル。

 もっとも、アマチュアとプロフェッショナルの違いは、収入が得られるかの違いなので、額面についての話は、一旦置いておくとしよう。

 仮にあなたが、私がプロとして生活を送るとしたら、どんな作品をつくり続けるのだろうか。売れる、売れない問わず、つくらなければ売れることはない。稼がなければ生活しにくい社会で、必要とされるモノを、好奇心をくすぐるモノを作らなければいけない。

 自分の好きな物語と、大衆の求める物語が一致すれば、一時の売れっ子として在ることはできることだろう。だがそれが難しいことは、経験をしなくてもぼんやりと分かってくるものである。


 しかし、本当に続けることはできるだろうか?

 これを調べて、設定して、デザインして、組み上げて、完成させて、提供して、続けることはできるだろうか。

 不満の捌け口ではなく、もっとやろうと進むための力として。

 がむしゃらに、尽きぬ力を奮い立たせて。

 できるだろうか、と尋ねてみる。

 だが答えは結局返ってこない。

 なぜなら、やったことのないことだから、当たり前である。


◆◆◆◆


 この世に溢れ変える作品。偶然生まれたものもあれば、がむしゃらに突き詰めてつくられたものもある。

 あなたの作品はどうでしょうか。


 というわけで、制作に区切りがついたので、悩んでいます。書くのも、制作も楽しいのです。どちらも、次の新しいものをつくりたいと思っています。

 しかしこれまで磨いてきたか、といえばそうでもなく。絵も適宜描きたいんてすが、これもまたしかり。

 極論、時間が足りないんですよね。一日の半分以上は社会的、生存的生活に費やされるので。仕事を一旦休職する、という手もありますが、やってもないことに自信なんてあるはずもなく。

 でも大体、そうなんでしょうね。やってみたいけど、やったことがないからやりたくないって。本能的な拒否。変わらないことが一番落ち着くのです。

 けどスタートラインにも立てないのも事実。

 プロを目指すつもりはありませんが、手をこまねいていても仕方がない。なら、とれる選択肢は決まっている。

 ただ、踏み出す勇気だけ、ないんですよね。

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