[創作論]0.8から始める物語

 さぁ、今日も始めよう。彼らの踊る物語を。

 前回の時点では、ようやく彼らが再会したところだ。そして互いにわいのわいのと話しているわけだが、問題はここである。

 なぜ彼は怒るのか。これはいい。

 では彼女はなぜ沈んでいるのか。その理由付けが弱いのか強いのか……しっくり来るかと言えば、はっきりとイエスとは言えない。

 少しだけ遡って、不自然な部分を探すことにする。

 まず、数行内に同じ表現が並んでいないか。文章に不自然な所がないか。主語が二重になっていないか。文末がくどくないか。毎度のことながら、そこそこの是正量だ。


 と、ここで気になるのだが、作者は続きを書くとき、既に書いている部分をどのように扱うのだろうか? 特に一話あたり1000程度ならともかく、5000くらいとなると軌道の修正などが難しいことだろう。私の場合は先述の通り、少し書き直してから先へと進む。もっとも展開を変更するようなことはしない。


 1000などの短いスパンを繰り返す場合、それ以前の展開を覚えておき、初めから読み直して流れに違和感がなければそれでよしとする人も少なからずいるのではないだろうか? しかし細かく分割されるため、書いた内容は覚えていてもどこで書いたか、という情報が欠落することもあるだろう。

 5000とかの場合はどうだろう? 展開を覚えておいて、という所は変わらないだろうが、いかんせん、重いことだろう。修正するにしてもそれは重量級。鉄骨を曲げることのないよう、しっかりとした軌道を持たせる必要があるため、一から書き直すパターンもなくはないのではないだろうか?

 どちらにせよ、明らかな矛盾や、露骨なご都合を見せないようにしないといけないのは同じだが。


 そう考えると、他の人の書き方や、作業ルーチンって気になりますね……。この作品を書いたときの書き方、習慣……次の自主企画はこの方向で行ってみましょうか。

 そのときはまた、よろしくお願いしますね。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る