[設定]エピソードエンディング(妖魔)1
※この話は「妖魔千期会物語」のネタバレを含みます。
妖怪という存在に惹かれたのはいつのことでしょうか。私の思い付く妖怪は、長寿、人と話せる、生物が巨大化したもの、という共通点があるのが、今思えば残念ですね。
こう、個性がないというか……乃を除くメインの妖怪たちは私の趣味で採用した形だったはずです。
その中に放り込まれた杉嵩と明下たちのお話でした。
杉嵩 涛(男性/人間)
名前の由来は、それらしい音に漢字をはめました。
一振の刀を持ち歩く農村の少年。昔から妖怪が見える体質。それを気味悪がった者たちが病気と称したり、苛めにつながったことにより、妖怪である白大蛇(ビャクオロチ)を白蛇(ハクダ)呼ぶようになり、共に日々を過ごすようになった。
両親は既におらず、祖父母が近所にすんでいるものの、共に暮らすことは選ばなかった。
最終章では村の空襲に巻き込まれ瀕死に。白大蛇が彼に依存していたこともあり、妖怪として生き返るも、一部の記憶が失われていた。
最終的には全てを思いだし、明下とかつての日常を目指すのだった。
白大蛇(ビャクオロチ)/白蛇(ハクダ)(?/妖怪)
神聖な白蛇様なのでそのまんま名付けました。
杉嵩の住む村の付近の山に生息する主。人間に理解を示さない一方で、杉嵩のためならばなんでも行う、冷徹な熱血漢(?)
実はといえば、作中に登場する多頭竜とは兄弟であり、過去の妖怪ヤマタノオロチと無名の妖怪との子供という謎の設定のもとあれやこれやと活動する。
杉嵩に依存する中、急に姿を現したリムと遮詠をあしらいながら、生活をしていくという立ち位置。
たしか、まずはこの二人から始まったのだと思います。特にプロットもなにも考えず、「戦時中にはぐれ者であり続けた少年の拠り所」から書き初めて、そこにリムや遮詠の二人がやって来て……という流れでしたかね。
今読み返してみると、作中の視点や場面転換の激しい作品となっております。これは誰の視点だ、と推測しながら温かく見てもらえればありがたいです。
ところで、この作品は四章構成となっていますが、サブタイトルをつけるならば、「明下の妖怪の世界への招待」、「遮詠の過去」、「リムの怨み」、「戦禍と杉嵩と明下」というようなものが似合うかと思っています。
しかし、懐かしいですねぇ。某正義のRPGの主人公の真似をしていた杉嵩が一人の存在として動いているのですから。
やはり、シチュエーションで登場人物は動き始めるんですね。なるほどなるほど。
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