[短編(オリ)]0B16の日

今日はなんの日だと思う?

たった一言、そう言えば、今日はきっと特別な日になるだろう。

夕飯に、答え合わせしよう。

そう言い残せば、何だっけと思案にふける一日が始まるのだろう。

カレンダーを見て、去年、一昨年、五年、十年と遡ってみても、特に思い当たる節はない。

だが、言われたからには、分かると分かって尋ねるのだ。分からないと、知らないと知っているならば、そんな意地悪なことはない。

ケーキ買ってきて、と伝えたものの、リンゴを持って帰ってくるようなものだ。

少なくとも、今日はいつもの日。誰も休みではないし、皆が出掛けている様子もない。

今日は、と言うからには、曜日は関係ないのだ。つまり、今日であることに意味がある。

人の誕生日ではない。手帳は空っぽだ。

記念日かと今日を調べても、関係のない話ばかり。

有名ではない、ということだろうか。


考えていたら、帰ってきた。答え合わせをしよう、と出題者が眩しい。

0B16だよ、と答えになっていない答えが、問題となる。


◆◆◆◆


さて、分かりましたか?

今日は何の日でしょうか?

ヒントは数字です。というか、答えです。


記念日って語呂合わせ多いですよね。どんな日付も記念日に早変わり!

そうなると、言語によっても違いが出てくるはずですね。説明を読めば「それを祝うのか」といったことも伺えて面白いものが見れるでしょう。


そもそも1234567890という発明が広く使われ、共通言語として使われているにも関わらず、違う文化を保持し記念という幸福を作り出すってすごくないですか?無から幸福を作り出しているんですよ?数字を考えた文明は偉大ですね!!


そういえばファンタジーでは、記念日という概念ってあまり見かけないですよね。国王の誕生日とかはお祭り騒ぎするって程度ならありますが。

感情が分かち合えるなら、なんでもこじつけて祝える精神をお持ちのはずですから、考えてみましょうか?

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る