[創作論]価値は共有することで増していく

突然ですが、交易貿易というものが、お話の上に現れているでしょうか?


交易は、辞書的な意味だと物の交換、取引。貿易は国際の交易とのことで、要は規模問わずものを交換するということですね。


昔から、人間は自分の土地で作ったものを交換したり地主に渡す。はたまた、狩りで得られた収穫を作物と交換して手元のバリエーションを増やしてきたということですね。

で、思ったのですが、完全に自由に売り買いができる場をもうけたとき、価値が上がりやすいものとはなんでしょうか。もちろん、日用品や食料は必須なので高騰しやすいでしょうが、市場が競合他社で溢れやすいために一定以上は上がりにくいという性質が見られると思います。

では、数が少ないが価値の高いものが高くなるか、といえばそうでもない気がします。人々がそれに価値を見いださないと宝石もただの石ころですから。

それをものにしたい。その欲望が弾けることで初めて価値が上がるのです。


現実では、地域ごとに育てやすい作物、作りやすいものを別のものに交換する。巡りめぐって消費者と呼ばれる身分の者たちに提供される。

もちろん物語上に描かれることは、基本的にはないものですが、国々が何を安く売り、高く売っているのかを描くことで、その国の価値を表すことができるかもしれませんね。


漠然と何でもある、と表すとなんだかふわふわしてしまうのは、こういう価値の概念を持っているから、なんでしょうか。

市場では交易は意識してきませんでした。世界の目印たる世界樹のふもとには自由市があって、そこで彼らが生活している。

ここから始まったものであるため、特産品とかもないんですよね。少なくとも食品は輸入に依存していることでしょうね。

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