[短編(オリ)・創作論]過去を覗く夢

知らない顔ぶれが、親しげに微笑んでいた。

私と同い年程度の女性に、歳幅広い五人の子供。あと、女性に背負われている赤子だ。

私は彼らの笑みを背に歩いていく。勝手に動く足に、私の主導権はないらしい。

どう見ても、今ではない町並み。コンクリとかは見る影もなく、全て木造だ。教科書とか、テレビで見たような平屋の造り。

こうして意識があるということは、すなわち夢であるのは確からしい。誰か分からない足並みに従って進むしかできない私は、ぼんやりと眺めることしかできない。

向かった先は、他とは違う厳かな雰囲気のある屋敷。見張りの一礼を受けながら、私は足を進めていた。


◆◆◆◆


ここから先が思いつきませんでした。というわけで、過去世の夢です。


こういった先祖とか「自身でない誰か」の視点を借りて見る夢って謎ですよね。記憶も経験もないのに、こんなものが描かれるのか不思議なものです。

そりゃ、過去の生活に思い馳せている研究者が見ることとくらいはありそうですが、実際に見れるとは限らないんですから。


それこそ、夢というふわふわした、生物の共通意識から生まれたナニカ、なのかもしれませんね。眠っていると、稀にそこへとアクセスできて色々なものが見れるとか…。

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