[創作論]天上天下東西南北光陰矢の如し

「あっちに行くと商人街だよ」

 道の真ん中で、たまたま出会った人に道を尋ねると、快く教えてくれた。よくよく目を凝らせば、テントのようなものも見えなくはない。

 それにしても、この世界に来てから驚かされることばかりだ。スマホもなければ電気もない。先端が二本だけのフォークはあれどスプーンもない。

 地図はあれどかなり曖昧だし、どこへ向って歩けばいいかと聞けばあっちこっちそっち。どっちだってば。

 いい加減にこの生活にも慣れたいものだ。曖昧なままで生きれるようになるのだ。というかどこかに定住してしまえばそんな心配もなくなるか。

 よし、せっかくの第二の人生だ。

 儚い夢を新たに抱きつつ、心の中で握りこぶしを握る。これを届けて帰るだけでお金がもらえるのだから。


◆◆◆◆


世界という概念が存在するとき、

空、空気はあるのか。方角の概念は発明されているのか。そして空には太陽と月が存在し、回っているのか、ということが気になった次第です。(タイトルはそれっぽいことを並べただけです)

 これらを発生の時系列に並べたとき、(推論上)太陽、地球(世界)、月、空気(空)、方角となりますが、「偶然の産物」が同様に誕生しているのか、そして世界の果に何があるのかという神話を壊すものが現れなければならないんですね。

 事実の分からない星の誕生、および環境に合わせて適応していく生物の発生は置いておくとして…。

 「方角 発祥」と検索をかけたとき、ウィキさんが出てきたので見てみました。あまり歴史についての記載はなかったため、関連項目として「羅針盤」を覗けば、これに関する出典(?)が書かれていました。

 いわく、11世紀中国の書物(?)に初登場するらしいです。ここから海へと進出を始め、今の方位磁石となる、とのことでした。

 となると、今という時間が流れていることこそが奇跡なのでは? もしかするとこの地球という世界以外に方角なんて概念は存在しないのでは?? まぁ、所詮想像の産物ですがね…

 そもそも、方位磁石がちゃんと機能するんですかね。あれは地球表面上に発生している磁場の流れによってできるわけですし…

 東西南北、あるんですかねぇ…共通のイメージを持たせようにも、この4文字も「蓄積知」であり、ルールの異なる世界で同じ「蓄積知」となり得るのか…?


 市場ではこういうこともありまして、方角=地形名称という認識で話を進めています。出ているとしたら、エスト、イトスのセカンドネームくらいですね。(実際、WEST、EASTをもじりました)

 

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