[創作論]すべてを喰らうモノ

「すべてを喰らうモノ」とは、私、ラクリエードがあるとき考えてたRPGのラスボスであるっ!

1章1大陸の話で、ひとつずつ大陸が彼(?)によって失われていくっていうものでした。


さて、今回は「喰らう」ということについて。

食事も食べる、とはいいますがこれは置いといて、「概念」を食べるっていう種族、あるいは魔物って、よくありますよね。

例えば「魂」、「心」、喜怒哀楽恐怖などの「感情」。他には世界を失わせることによって表される「世界」。

また、「食べる」というのは、生物には欠かせないと言われているエネルギー補充行為ですね。補充対象は様々ですが、いずれも生きるうえで欠かせないことで知られています。


ここで気になったのが、どうして「概念を摂取する」というテンプレートが生まれたのか、ですね。

妖怪だとか悪魔とか調べてみれば、概念を管理したり食べたりするとかそんなものはいくらでもいることでしょう。最近できたものではないことは明らかですね。

概念というものに、さも五感で認識できるように表し、摂取する。そして奪われた者はそれを失ったかのように崩れ落ちる。

そもそも、概念というのは言葉のように、共通の認識があって初めて意味をなすわけですから、これがちょっとでもずれてたら摂取できないのでは?と思った次第です。

あぁ、でも先の例は、各々の内側にあると認識される概念でもあるんですよね。しかし概念である以上、量、質、何もかも不明瞭なまま摂取する魔物は腹を下さないのか…そんな話もあった気はしますね。


次に食う側。

現存する肉体は同一次元にあるものを摂取することで消化し、必要なものだけを吸収するようにできてますね。

とすると、概念を食えるのは概念だけでは…?あれ?

幽霊(死者の概念)、妖怪魔物(こういうがいるのだろうという恐怖の概念)、世界を喰らうモノ(すべてを覆い尽くす存在という概念)

魂を摂取することに長けた人間とかいたとして、そいつは何者だ…?

うーん、不思議ですねぇ。世界観に口出しすることはしませんが、初出典の概念喰らいはいつになるんでしょうかね。

少なくとも科学が発達する前のこと、病を概念として捉えたことが、想像力の膨張の始まりなのでしょうが。


あ、そういえば暇の七日の暗闇って、一応魂オンリーの世界で、万芽は彼菜の魂を食べたがっていた、という設定なんですよねぇ。


雨天に今日もイメージ掲げて

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