[日記]無音の闊歩

朝の目覚めの合図は、大抵、窓から差し込む光である。

日の出が早い春から夏は、だからか早くに目が覚める。だが時間に猶予があるならば、もう一度本能に意識を委ねることにする。

ピピピと時計が鳴った。活動を始めよう。

音はない。私が干渉したもの以外は。むず痒さを覚えて、私はリモコンを手に取り、赤いボタンを押す。

すると音がなり始めた。するとどうだろう。体が自然と軽くなる。

特別耳を傾けているわけではない。だが音があるのとないとでは、違うのだ。

朝支度を終えて、時間を待つ。時間になれば外に出る。

あたりに溢れている音を感じながら私は一日の半分を過ごす。

帰宅して、しんと静まり返った空間。時間が早ければ音を求めてまた、赤いボタンを押す。そうでなければ作業環境を立ち上げる。

作業環境は毎日立ち上げているが、常に何らかの動画を流している。意識半分程度に聞き流すことが多い。

次に無音が現れるのは、就寝時だろう。彼らがいくら歩き回ろうと、私は眠るのだから、関係ない。


◆◆◆◆


家の中で生活していると、無音なのが苦手なんですよね。動画なりなんなりを流していないと落ち着かない。

無音を楽しむことはありますが、圧倒的に少ない。なぜなのでしょう?

かといってイヤホンは嫌いで、移動中は自然音ばかりを耳にしています。環境音があることに苦手はないようです。

よく分かりませんねぇ

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