異世界は愛にみちあふれている

文月紅凛

第1話 俺は

「今日、君と会えた日だから...大切な日だから最後までいて...」


「ん...ふぁ〜、なんだか見たことのない少女の夢を見た。しかもケモミミ...重症だな」


自室のベッドから、起き一人言をぶつぶつと垂れ流しているのは、《霧崎絢斗》重度のケモミミ好き

部屋はアニメグッズばかり

壁紙 フィギュア などが飾っており、ガラステーブルが二つデェスクトップパソコンに32インチテレビが置いてある。その1つPCが置いてある机の時計を見る


「えっと、、今日は部活が8時からだからまだ時間ある、、朝飯食べて行こ」


起きたのは6時30分

健康的な生活習慣を心掛ける


「今日は何にしようか、目玉焼き.ソーセージ.味噌汁

よし、これで行こう」


いつもは、母が作ってくれるのだが今日母は仕事だ

だけど、自分で料理はできるので困りはしない

料理を皿に盛り付けテーブルに並べる


「いただきます」


いきよいよく食べる

食べ終わるのに、五分とかからなかった


「ごちそうさま」


食べ終わった食器を洗い場に置き

部活の支度をする


ケントが入っている部活は、《弓道》《空手》の2つ

今日は、空手の日

空手は幼い頃からしているので黒帯の6段と全国大会は準決勝だったので次は優勝を目指すという心行きがある


道着を鞄に詰め学校の道場へ向かう


学校につき、道場へ向かう途中

女子更衣室の小窓が開いているのに、気づく

ケントは「ゴクリ...」と喉を鳴らし近づき

更衣室の小窓を覗くと、そこには、ブラジャー姿の女子達、楽園とでもいい表せないほど神々しく見える


更衣室から、目が離せないケントの頭上から何かが降ってくる、それは頭を直撃しケントは体制を崩す


「イテテ..,」

「ごめーん、そっちにボール行ってない?ってケントじゃん、そんなところで何してるの?」


やって、来たのは同じクラスの木村奈美

桜月ノ坂学院テニス部のエース


普通の人ならば、ここで慌てふためくだろう

だが、俺は

「覗きだ!」

と、答える


「あっそう、別に女同士だしいいけど、あんた外見だけ見れば男なんだから、」


霧崎絢斗

性別女

名前も男の名前につけられそうだが、れっきとした女

去勢手術もしてはいない


「わかってるよ、男に見られるのは慣れてる」


修学旅行で初めてクラスメイトと風呂に入った時は驚かられる始末

そのあとのみんなの目線が痛かったのは今となってはいい思い出だ


「全く、変な疑いかけられても、知らないからね?」


「はいはい、」

と軽く受け流し、その場を立ち去ろうとした時

あることに気づく、、、


「魔法少女異世界の録画してなぁぁぁい!!」



アニメを録画し忘れ急いで家に帰ろうとしたのが命とりだった、信号無視をして、トラックに引かれてしまったのだ、


まだ7時00分家まで、徒歩20分とかからないのだが、アニメが始まるのが7時30分

焦らなくても間に合ったのだが、気が先走ってしまった。

ケントはゆっくりとゆっくりと気を失ってゆく


引いたトラックの人の呼びかけが微かに聴こえる

僕は死ぬのだろうか、、、


君は地獄行きだ、、、最後に聞こえたあれはなんだろうか

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る