第4話

私は迎え人のナナシです

今日は

ある男性のお迎えに来ました

私は自分の死体を見ている男性の元へ近寄り

「貴方を迎えに来ました、迎えに来ました」

男性はこちらに振り向き

「俺は地獄に落ちるのか?」

私は

「わかりません、私は迎えに来るのが役目なので」

と答えました

「そうか、じゃあ行くとするか」

「はい」

この男性は殺人犯で

死刑執行をされたばかり

普通の死刑執行をされたばかりの人間は

逃げようとするが

この男性は逃げないので私は

「逃げたりしないのですか?」

と聞いたら

男性は

「逃げても意味がないんだろ?なら、するだけ無駄だろ?」

私は

「それもそうですね」

と答えました

私は今日も迎えに行く

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る