ボクの依頼主は、お姫様
チョコパイ
第1話 始まりはじまり。ぷぷッ
深い森に1発の銃声が響いた。
静かに薬莢を排出して弾を再装填する。
『20%消費』
スコープを望み込む瞳は、銃口の先にいるターゲットを捕らえたまま、指先は引き金を限界まで絞り込む。
『ターゲット沈黙を確認しました』
さぁ説明してあげよう、彼が仕留めたのは、この森に生息している熊だよ。熊なんて100歳のばあ様だって仕留めることが出来るって思ったでしょ、思ったよね。うん、そう思うよね。え?思わない?おかしいなぁ。
でもね、彼が仕留めた熊はこの森の主の1匹なんだ。主だよ、強いんだよ。
どれくらい強いかって?そうだな・・・例えるなら君のお母さんくらい?ぷぷッ!ごめんごめん!そうじゃないよね。例えるなら、そうだな・・君でも分かるように教えるなら、核兵器でも死なないくらいかな、どう?分かりやすいでしょ。その熊を彼は1発で倒しちゃたんだよ、え?武器が凄いからだろうって?せ・・・正解!正解した君には僕から熱いキスを、え?いらない?ぷぷぷッ!まぁ半分正解だよ、銃は特別製、だけど、それを扱える彼も特別ってことさ。え?さっきからお前は誰だって?そのうち分かるさ。ぷぷッ
「アレッサ、エネルギー残量はあとどれくらい?」
『42%です』
「かなり使っちゃったか、充電までの時間は?」
『1時間程で完了します』
しばらく休憩だな。でも、これで3日ぶりのご飯が食べれる~ぅ。
『3日と6時間25分です』
「アレッサ・・やめて、考えただけでお腹空いてくる」
はぁ・・・なに食べよう。
すると、遠くで大きな爆発音と機銃音が聞こえてきた。
少年は起き上がると、瞬く間にそばにあった高い木に登った。
「アレッサ!拡大望遠鏡」
森に大きな黒煙が立ち上り、その回りをヘリが旋回している。
『ガリア連邦所属の多目的攻撃ヘリ・バロッサです』
何か追っている。ここからじゃよく見えない
「アレッサ!移動するよ、索敵レーダー起動、ちゃんと見張っててよ」
少年は黒煙が立ち上ぼり方角へ駆け出した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます