ARIA

 いつ頃からでしょうか。癒し系や日常系と呼ばれる漫画やアニメが、人気を集めるようになったのは?

 自分が子供の頃は、そんなに多くは無かったと思います。『サザエさん』や『ちびまる子ちゃん』と言う日曜夕方の二大巨頭はその頃からありましたけど、癒し系や日常系と言う言葉は、使われていなかったと思います(自分が知らなかっただけで、もしかしたら昔から使われていたかもしれませんが)


 大きな事件が起こるわけでもないのに、何気ない日常がとても愛おしく思える作品って、人気がありますよね。カクヨムでもそんな感じの作品見ては、癒されています(*´▽`*)


 今回はそんな数ある癒し系、日常系の作品の中から、一つを紹介したいと思います。それは天野こずえ先生の漫画で、何度もアニメ化された事のある、『ARIA』と言う作品です。


 この作品は、西暦2300年代の火星を舞台としたお話です。ですが、SF作品と言うわけではありません。

 それと言うのも、この時代の火星はテラフォーミング計画が進んでいて、何人もの人が暮らしていて、地球からもたくさんの観光客が訪れていて、星の名前は水の惑星アクアと呼ばれるようになっていました。

 そんなアクアにあるのが、観光都市ネオヴェネツィア。そこは地球にあるイタリアの都市、ヴェネツィアの風習や街並みを再現していて、観光地として栄えていました。

 そんなネオヴェネツィアで人気の職業は、ゴンドラ漕ぎ。実際のヴェネツィアでも、観光客を乗せて街を案内するゴンドラは人気がありますよね。ただネオヴェネツィアのゴンドラ漕ぎは、実際のゴンドラ漕ぎと違って、女性が担っているのが大きな特徴。このゴンドラ漕ぎは水の妖精から名前を取って、『ウンディーネ』と呼ばれ、多くの人の憧れの職業となっていました。


 そんなネオヴェネツィアで、一人前のウンディーネを目指すのが、主人公の女の子、水無灯里。地球から来た彼女は、従業員一人の小規模ゴンドラ観光会社、『ARIAカンパニー』で働き始めます。

 優しい先輩のアリシアさんや、一人前のウンディーネを目指す他の子達と一緒に、毎日ゴンドラの練習に励む灯里。そんな彼女の特技は、『素敵』を探しだすこと。ゴンドラの練習をしている時や、町を散策している時に、何気ないふとした事を素敵と感じて楽しむことができる子なのです。

 生活しているとスルーしてしまいがちな事の中にも、実は素敵な出来事って溢れているものなのだと、この『ARIA』を見て教えられました。小さなことで幸せを感じる様子には、見ているこっちまで癒されます(*´▽`*)



 この作品には他にも、癒しポイントがあります。例えば灯里が所属しているARIAカンパニーの社長さんが、実は猫であること。実は青い瞳の猫は海の女神と言われており、航海の安全を守ってくれるとされている事から、お店の象徴として仕事の安全を祈願しているのです。

 もちろん猫なので、お仕事ができるわけではありませんけど。通常業務は人間が行って、猫は会社のシンボルとなるのが役目。それでも可愛らしいニャンコの姿には癒されました(#^^#)

 あ、ただ一つ注意点があります。この社長の猫ちゃん、火星猫と言われるオリジナルの品種で、一見すると猫には見えないビジュアルをしています。どんな姿か気になる人は、一度読んでみてください。ビックリするかもしれませんけど、可愛いですよ(●^▽^)



 この作品と出会わなければ、自分は癒しの要素を取り入れた小説を書くことはなかったかもしれません。

 たくさんの素敵と癒しに溢れた『ARIA』。ほのぼのしたお話が好き、ほっこりした気持ちになりたいと言う方におすすめです(≧▽≦)

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