トナリはなにを食う人ぞ

自分は昔から、食べ物の好き嫌いが激しい子供でした。学校では給食は残すのが当たり前で、よく先生に怒られていましたっけ。


 だけど偏食は激しいですけど、食に対して興味が薄いと言うわけではありません。決して食べること事態が嫌いなわけではなく、テレビでグルメ番組を見たり、読んだ本の中で料理が出てきた時は、人並みに美味しそうだと思っていました。


 あと作る方にも興味がありましたね。高校の頃はケーキの材料を買ってきて、家にオーブンがなかったので、作った生地を炊飯器で炊いたり、鍋で蒸すなどしてケーキを作っていました。家庭科の調理実習も、好きでしたね。


 そんなわけで人並みに食べることにも、料理を作ることにも興味があったわけですが、自身の物語で料理を出す時は、どう表現するかで悩むことが多いです。『シンデレラとカボチャの煮付け』なんかは料理をテーマとしたお話なのに、どうすれば料理を美味しそうに思ってもらえるかが分からずに、書くのに苦悩しました。そんな時参考にしていたのが、『トナリはなにを食う人ぞ』と言う漫画です。


 これは雑誌、AneLaLa に連載されていた漫画で、現在は続編の『トナリはなにを食う人ぞ ほろよい』が、『マンガpark』というアプリで連載されています。


 『トナリはなにを食う人ぞ』は大学進学を機に、田舎から出てきた女の子、すずなが、たくさんの人とふれ合いながら料理を覚えていくと言うお話です。


 高校の頃は勉強ばかりしていたなずな。都会に出て、初めての独り暮らしに羽目を外し過ぎてしまった彼女は、アパートで一人、キャベツを噛りながら飢えをしのいでいました。


 そこに農家である実家から野菜が送られてきて、これでひもじい思いをしなくてすむ……と思いきや。実はなずな、家では全く料理をしない子だったので、どう調理すれば良いのかわかりません。カレーを作ろうとしたら小火を起こし、火災放置地が鳴り出す始末。


 しかしそこへ、救世主が現れます。実はアパートの隣の部屋に住んでいたのは、同じ大学に通う青年、瀬戸くんでした。


 実家が料亭をやっていて、料理は大得意な瀬戸くん。なずなはそんな彼に、に料理を教えほしいと懇願するのです。




 こうしてできた料理の師弟関係。瀬戸くんの指導はスパルタですが、何度も失敗しても見捨てることなく、熱心に教えてくれます。


 この瀬戸くん、料理に対する姿勢は真剣そのもの。そしてふとした時になずなを気遣うそぶりも見せる、優しくて良い奴なのですよ(*´▽`)




 この漫画、料理漫画なだけあって、話のメインは料理を作ること。恋愛要素は少な目でした…………一巻の時点では。


 話が進むにつれて、徐々にラブ度が増していったのですよ。最初は料理で繋がっていたなずなと瀬戸くんですが、だんだんと仲が深まっていって( 〃▽〃)


 もちろん料理を作るのだって忘れてはいません。毎回美味しそうな料理が、ちゃんと出てきます。こんなにも話に料理を絡ませて、尚且つ甘々な恋愛も描けているのは流石です。自分も見習いたい(*≧ω≦)


 続編の『トナリはなにを食う人ぞ ほろよい』では、タイトル通りよくお酒が話しに絡んできます。出てくる料理もお酒のおつまみが多いてすね。


 自分はお酒は苦手なのですけど、この漫画を読んでいると、飲めないことが悔やまれます。お酒を口に運びながら、おつまみを食べる。そんななんでも無いような場面が、やけに魅力的に思えて。お酒が好きな人ならなおのこと、その魅力を感じられるのでは無いでしょうか。


 さらにラブ度も増し増しになりました。なずなと瀬戸くんは同棲を始めたのですが、毎回のイチャラブが凄い(*/∀\*)


 お酒を飲む→おつまみ食べる→イチャつくの無下無ループでしたよ( =^ω^)


 飯テロとラブテロの同時テロを起こしている、胃も心も満たされる作品です( 〃▽〃)

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