2020/07/28 21:35/鷦鷯飛蝗

枷の色をしている

初めと終わりしか見えていない

打ち捨てられるために詰め込まれた中腹

澱んだ沼から釣り上げた罪の

まるまる太った腹を割いてみると

なかなかどうして生臭さとは無縁

畳忘れた記憶の瀬に

薄く延ばされた酩酊を塗りつけて

浚われていくのを黙って見ているだけ

そういう日々でした

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