2020/07/15 21:52/鷦鷯飛蝗

問の体で発される

呪いの言葉に打たれて

不必要な力で強張る小指も

その縮れ方で打鍵を易化している


罪の体で与えられる

償いの標に挟まれて

虚脱の極みにあって解ける心も

その崩れ方で涙腺を生かしている


すぐそうやって

人ならざるものの脳味噌、みたいな

夢想に縋ろうとする

風を読むように

波を読むように

人の言葉と思いだけで

この流れはできているわけではないから

勘以上の名を付けられない

不完全な恒等式をいじくりまわすしかない

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