2020/06/29 0:55/鷦鷯飛蝗

全てを送り出した後の当然顔で

焦げ付いた理不尽を並べ直す

比較はただ格好だけのものになり

薄ら暈けた蒸気のカーテンを降ろす

真実から余計なものを分離しても

吹き飛ばせず漂わせたままでは

気配だけ垣間見せて

再降着に歯噛みするしかなくなる

羊は逃げるのではない

ただ向かうべき場所に

辿り着こうとしているだけなのだ

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る