2020/05/28 23:52/鷦鷯飛蝗
燃えないだけ感謝しろなどという
暴論の中で蒸し殺されていく
掴み潰されるのを待っている形
降り方も忘れてしまった、いつかの雨を
なぞって天地を繋いでみても
白糸が増えるだけ、見えなくなるばかり
思い出すための無造作が
記憶に積層雲母を塗り固めていく
元通りということは無い
手続きが残されていさえすれば
組み直せる残骸たちを漁って
自分だけのできそこないを
飾ってみせて
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