2020/05/05 19:17/鷦鷯飛蝗

配置が生む構造の懸隔を縫って

正しく転がるのなら

変形も矛盾の誹りを恐れない

はっきりと像を結ぶ光が意味を失って

のたくる線は細切れに縮れ始める

高速の振動を生命と呼ぶとして

意味を見出すとこの仔らは死んでしまうのだろうか

そのようにしていつも

何もかもを殺して

読み出してきたのだろうか

振り返って罪を積む

見出していく、また殺していく

いつだって指先の傍に涌く

気持ち悪いのだ、結局

その気持のまま殺すことに

呵責を覚えるほど

建前だけは群青

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