2020/02/02 22:49/鷦鷯飛蝗

歌がめくれ上がって鱗が見えた

滲んだ血は君のじゃなかった

何で安心して

二人で空を見てる?

雲が僕を見てる

僕だけを見てる

隠し合いながら、夜の蜈蚣

自分から曝け出せる程

隠しおおせる程

自分でわかってる汚点なんて

恥ずかしくも無いもんな

毒が燃える、空も燃える

熔け墜ちるように

縁がチリチリに焦げ付いて

灰がやたらに降ってくるんだ

全部有耶無耶にしよう

全部焼けたっていいよ

灰を塗れば何も見なくて済む

済む、かな

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る