2020/01/31 19:56/鷦鷯飛蝗

夕暮れはまだ大地を削り

撒き上がる砂埃は睨んでも知らんぷり

ただ何となく、できてしまうから

ただ何となく、後始末をつけてしまおう

奈落まで、後何頭身

抹茶みたいな川の流れを、もっと近くで

開削し続けて、斜め四十五度

滑らかな傾斜、表面は黄土色

転がるように、取り返しのつかないこともなく

だからなんとかなってしまう

河の上、吹きすさぶ無意味を渡れてしまう

そうだ、この風が無意味で

遠くなる、遠くなるほど狭くなる歩幅の

劃された数ならどこかにうっちゃって飛べ

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