2020/01/29 23:26/鷦鷯飛蝗

過越しの祭りも傍目には土器かわらけ

行き過ぎた仮構が二度目の行為へ奔らせる

踏み付けにした野望は歌を蒔いて

世界のだれもが鼓膜を欠いていた

剛体の体をしたためて

刻まれた言葉で不死を確かに抱いていた

読まれない言い訳に何の意味があるって言うんだ

咎められない罪に、何の意味があるって言うんだ

これを読んでいる僕は、何だって言うんだ

木霊しない声、響かない声、聴かれない声

僕にだって聴かれない、どこで生じたの、声、声

震わす空気も気取られない

ひそひそと隠れて、月ばかり綺麗な夜

焚かれない篝火の傍で、眠っていた

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