2020/01/29 22:31/鷦鷯飛蝗
心の底面がフローリングに凭れて
ぶにぶにした触り心地が安心を委ねている
浮薄していた悲しみが足元を見つけたことを
寿ぐ雨が止んでは降り、止んでは降り
色を無くした瘡蓋の陰から
滲むような透き通った液として
色のついた恥じらいの気配がしてきた
強化外骨格としての宿と
体の構成物としての鎧
拡張脳としての端末と眼鏡に
宿の鍵と拡張プロトコルとしての財布を併せ持って
無欠の心持ちで闊歩する俺の
足許だって多分にモノクロで
強化外骨格の内に在って鎧を脱ぐのは
接続しながら場所を分けただけ
安心も恥じらいも
置き場所なんて見つけたくなかった
走った罅に怯えるからには
それ以上の恵みを夢見る
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます