2020/01/19 23:04/鷦鷯飛蝗

指先咲き乱れる白々しい想い

日に三度、無垢に心から注いでる

義務化した、繋ぐ願い

無頓着なささくれの指が

触れていいようなものじゃない

もう何も感じない

振動が何も齎さない

急に片付けられる擦過

無性に癒合を望んでいる

この鈍感さは僕のものだろう、ねえ


再び組み敷かれる緩い鎧

奔るまま、汚れ切った体で流し込む

層化した、臭く重い

粘り固まった土塊が

触れていいようなものじゃない

もう何も感じない

倍音が何も齎さない

疾うに剥ぎ取られた轡

向こうで思考を閉ざしてる

その獰猛さは誰のものだよ、なあ


行き着く窓辺に息づいた

網戸とガラスの狭間で

か細く羽搏く走馬灯

逃がせ、ない雀、蜂

ベランダに、出して、くれよ

タバコと一緒にえづかせて

泣かないでいい、逃げないでいい

錆つかせてくれ

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