2020/01/13 23:38/鷦鷯飛蝗

必然が積み重ねを灯した答えとしてのすすき

揺れない

渡る雲の奥に

合わない焦点の埋め合わせとしてのあなたがいる

碧濁の凍えたような裏返しとしての水鏡に

脱ぎ散らかした紛えをちらつかせてみても

頸の動きは制限されたままだ

そよがない風と

揺らがない池の翠に吸いかねて


乱立する無計画の標としてのよもぎ

管理とは土器かわらけであって、弓狂い

ぬるい清さで焼しめたとしても

目に映る最果てまでを望む心が

満足するのは躰の釣り合い

赤茶けた肌を晒して

走り廻る罅の詰る声も

載せて墜ちる鎌への命乞いと知れ

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る