2019/12/27 21:58/鷦鷯飛蝗

鈍麻した生活感と

破裂した二層礎石を咥えてる

船越しに蒔いた種は

塩の苑でも立派に芽吹いた

いつかと同じ距離を隔てて

摘めない花弁を両手にこさえて

縮こまってる遠く穴があく


トゲを持ってたころの意志の歌

近代化改修、肉抜きと骨の鍬

滑ることではなく、重心が移らないことの

危うさを支えて共に削れた

空の底をなぞる

指に粉を掴む

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