2019/11/25 21:25/鷦鷯飛蝗

緋地に白繻子縫いこんで

ふやかした、心も無いまま

思い出しても朦朧

曖昧な因果が経緯に溶けてく

視界も曇って夜の最中

響き渡った記号も斯くばかり

詫び状も欠いて夢の雫

濡れた、草原もありはしない

結った、命綱は先細る

目を遣ればある

だから遣らない右上の奥

聞こえない、から別にいいだろう

消えた

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