2019/11/14 22:36/鷦鷯飛蝗
鈍色に空を砕いて
流れる小川のほとりに一閃
わかたれた落葉は回転もせず舞い降りて
もののふはひとり刃を収める
一陣の涼風突き抜けて
木立を揺らす薄物の擦れを聞いた
旅のものと言い張れど女一人
居るはずもない山中片田舎
破邪の太刀、再び引き抜けば
娘即ち素形を顕し
幾度目になる、虚しい闇祓え
毒の血を小川で濯ぐ夕
流れゆく赫華の色は
いつかの鳳仙花に似ていた
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