2019/10/30 21:56/鷦鷯飛蝗

低速化していく自己と、歪む慈愛について。

強酸の空が開いたまんまだったから、

拒むひさごも伽藍に詰めた。

水面がたじろぐ。鏡面と光などは。

雲が塞ぐ、等しい風に閉じる、

控えの珠の緒。揺らがない波に、

浮くでもなく立つでもなく、

そこにある白函。

遥か遠く遮って、

眩む地平に届けたら、

もう過ぎたことと諦めを投げて捧げよう。

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