山盛りのペトリコール

泪の匂い、いつかの想い

忘れたくない匂い

蹴られた脇腹の軋み

何年前の綻び

立ち上るのは細い、恨み言の糸

幼さは残虐さ、知ってるだろ、誰だって

容易に裏返る言葉と月の

しとしと繋がれる天地を怨む音がする

陽炎とペトリコール

並び立たない両雄、微かな願い

気取られない想い

歪めた心根の軋み

何年前の試み

生き残るのは太い、揺らがない弓

大人とは冷酷さ、そんなの嘘だ、言ってくれ

広義に溢れかえる言葉と海の

ぐちゃぐちゃと茹で上がる命を濡らす熾（おき）を選ぶ

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